1 | 受講の注意。複素数と複素平面。 複素数の四則、極表示、絶対値、de Moivre(ドモアヴル)の公式など。 |
2 | 複素平面の位相と連続関数。 複素数列の収束、複素平面の開集合、閉集合、領域、有界集合、 連続関数、一様連続、一様収束、広義一様収束など |
3 | 正則関数(複素微分可能な関数)とコーシー・リーマンの方程式。 複素微分可能性、Cauchy-Riemannの関係式、逆関数の微分の公式。 |
4 | べき級数関数は正則関数である。 べき(冪)級数、収束半径、収束円、Cauchy-Hadamardの定理、 べき級数の正則性など。 |
5 | べき級数関数であらわされる初等関数。 複素変数の指数関数、三角関数、双曲線関数、 複素対数関数、複素累乗関数など。多価関数。 |
6 | 複素平面上の線積分。 (区分的に)滑らかな曲線、複素(線)積分、弧長による積分、 |
7 | コーシーの積分定理(基本定理)。 Greenの定理の復習(微積II)、Cauchyの積分定理、定積分の計算例。 |
8 | 正則関数の積分表示(基本定理)。 正則関数の積分表示。 |
9 | 正則関数はべき級数関数である。 積分表示の応用として正則関数のべき級数展開可能性が示される。 |
10 | 一致の定理。 微積分の世界とはちがう正則関数の行儀の良さを示す定理。 |
11 | 前半の復習とまとめ。 |
12 | 原始関数とモレラの定理。 原始関数の定義、原始関数が存在するときの結論、原始関数が存在するための十分条件(Moreraの定理)。 |
13 | 最大絶対値の原理。 一見つかみどころのない定理から意外な結論が導ける。 正則関数の絶対値の最大、最小はどこにあらわれるか。 |
14 | 諸定理I。 Schwarz(シュヴァルツ)の補題、整関数とLiouville(リゥヴィル)の定理 |
15 | 諸定理II。 解析接続、複素共役と鏡像の原理。 |
16 | リーマン球。孤立特異点の分類。 無限遠点つきの複素平面とRiemann球、孤立特異点:除去可能な特異点、極、真性特異点。 |
17 | 特異点の近傍における関数の挙動。 Riemannの特異点除去可能定理、極の位数、真性特異点の真性たる理由 (Casorati-Weierstrassの定理) |
18 | ローラン展開。 環状領域の正則関数の級数展開(Laurent展開)、展開の主要部、無限遠点で正則な関数。 |
19 | 留数定理(基本定理)。 留数の定義、留数定理。 |
20 | 続き(応用)。 有理型関数、偏角の原理、Rouché(ルーシェ)の定理 |
21 | 積分計算への応用。 三角関数の定積分など。 |
22 | 続き。 いろいろな計算例。 |
23 | ガンマ関数。 積分によるガンマ関数の定義、ガンマ関数の極と留数、解析接続など。初等関数でない「中等」関数の例。 |
24 | 続きと展望。 より進んだ話題の紹介:部分分数展開、因数分解、解析接続など。 |