○講義概要 |
マテリアル・サイエンスとは、金属材料、無機材料、有機材料の構造を評価、理解、制御し、その構造を材料の性質と結びつける基礎学問である。本講義では、前半で原子レベルの物質の構造や格子欠陥を理解し、後半ではマクロな平行状態図を解説する。機械・構造材料、機能性材料がこれらの基礎学問を基に開発され実用化されている実例を交えながら講義する。
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○評価方法 |
出席状況(5%)、リアクションペーパー(25%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
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○参考書 |
久保井徳洋『材料学』コロナ社 幸田成康『金属物理学序論』コロナ社
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○授業計画 |
1 | マテリアル・サイエンスとは? |
2 | 物質の構造:原子、分子の構造 |
3 | 物質の構造:原子結合(金属・イオン・共有結合、ファンデルワールス結合) |
4 | 物質の構造:結晶構造(fcc,bcc,hcp) |
5 | 結晶方向、結晶面の表し方(Miller指数、Miller-Bravais指数) |
6 | 線密度・面密度・密度の計算、すべり面、すべり方向 |
7 | 結晶構造の同定:ブラッグの回折条件 |
8 | 材料中の格子欠陥:点欠陥、線欠陥、面欠陥 |
9 | 刃状転位、らせん転位、混合転位 |
10 | 転位のまわりの応力場、バーガースベクトル、コットレル効果 |
11 | 平衡状態図:全率固溶体型 |
12 | 平衡状態図:共晶反応型、包晶反応 |
13 | 2成分系平衡状態図におけるてこの関係 |
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By:上智大学学事部学務課
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