2005年度上智大学シラバス

◆中東の宗教と思想2 - (後)
堀井 聡江
○講義概要
近現代イスラーム世界における政治・思想運動を概観する。19世紀以降,とりわけ近代化に対する反応として現れた種々の潮流の作用・反作用と今日の問題の結びつきを理解してほしい。前期授業の履修は受講のため必須ではないが,イスラームに関する基礎知識が全くない場合は適宜概説書などを読んでおくことが望ましい。試験は前期と同じ要領で行う。
○評価方法
後期学期末試験(授業期間中)(100%)
○参考書
小杉泰『現代中東とイスラーム政治』昭和堂,1993年
板垣雄三編『「対テロ戦争」とイスラム世界』岩波新書,2002年
大塚和夫『イスラーム主義とは何か』岩波新書,2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イスラーム復興の始まり
2マナール派のイスラーム改革
3立法改革にみるモダニズム―エジプト身分関係法を中心に
4オスマン主義からトルコ・ナショナリズムへ
5アラブ民族主義の覚醒
6ナセリズムとエジプト
7ムスリム同胞団といわゆる「イスラーム原理主義」
8タリバーンとアフガニスタン
9パレスティナ問題
10バース党イラクから9.11まで
11パキスタンのイスラーム化
12中央アジアにおけるイスラーム復興
13試験

  

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