2005年度上智大学シラバス

◆東南アジア文化論2 - (後)
上田 広美
○科目サブタイトル
カンボジアの現代史と文化
○講義概要
東南アジア文化論1に引き続き、カンボジアの文化について学びますが、東南アジア文化論1を履修している必要はありません。現代カンボジアをテーマにしたドキュメンタリー映像を使って、ひとつの文化の破壊と再生の過程について考えます。設備的に可能な限り視聴覚教材を多用する予定で、特別な予備知識やカンボジア語運用能力は必要としませんので、これまで東南アジアと縁のなかった方にも内戦、難民、復興、援助などの実例を目にする機会として参加していただきたいと思っています。受講者の人数にもよりますが、教師からの一方通行にならないよう、みなさんの発言を求めたり、毎回コメントを書いてもらったりする参加型の授業とします。
○評価方法
毎回の出席カードへのコメントと授業への貢献(約6割)、学期末試験(約4割)で総合的に評価します。
○テキスト
『プリントを配布します。』
○参考書
東京外国語大学カンボジア語文献講読ゼミ『カンボジア缶~開けてびっくり!?12のインタビュー~』東京外国語大学カンボジア語研究室・2002年
東京外国語大学カンボジア語文献講読ゼミ『いい話はカンボジアにある~在日カンボジア人十人へのインタビュー~』東京外国語大学カンボジア語研究室・2003年
東京外国語大学カンボジア語研究室『地球社会における日本人の役割~カンボジアを事例として~』東京外国語大学カンボジア語専攻・2004年
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ase/cam/
○授業計画
1破壊の始まり:内戦勃発から難民流出まで
2とざされた国の中で:悲劇の責任はどこに
3難民キャンプのくらし:援助が目指すものは
4戦いすんで帰った故郷:自主帰還の後に起こることは
5未来を担う子どもたち:日本の民間援助とは
6一人一人の力から:故郷の再生のために必要なものは
7カンボジア人ゲストスピーカーを迎えて
8心の歌:シン・シサモット
9法が守るもの:土地のゆくえは
10不公正と貧困からの解放:指導者にできることは
11受け継がれる芝居:伝統文化の継承(1)
12よみがえる舞姫たち:伝統文化の継承(2)
13戦争の後の美しい夕べ:記憶の記録

  

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