2005年度上智大学シラバス

◆東南アジア社会経済論 - (前)
村井 吉敬
○科目サブタイトル
モノから理解する東南アジア
○講義概要
東南アジア島嶼部で人びとが日常的に接するモノを通じて東南アジアの社会経済への理解を深めることを目的とする。具体的にはエビ、ナマコ、ヤシ、マングローブ林、熱帯雨林、真珠貝など目に見えるモノからのアプローチで、東南アジアの人びとの暮らしに迫る。また、現代の開発問題、国家論、日本との関係も論じる。主要に論じる舞台はインドネシアである。
○評価方法
リアクションペーパー(40%)、レポート(60%)
○テキスト
村井吉敬・佐伯奈津子(編著)『インドネシアを知るための50章』 明石書店・2004
村井吉敬『エビと日本人』 岩波書店(岩波新書)・1988
○参考書
アジア太平洋資料センター(編)『徹底解剖100円ショップ』コモンズ・2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス/東南アジアの多様性・津浪のアチェから
2Ⅰ.海と東南アジア ①ナマコ交易と海の民
3Ⅰ.海と東南アジア ②エビとわたしたち
4Ⅰ.海と東南アジア ③真珠の話
5Ⅱ.熱帯雨林とマングローブ林 ①ヤシと東南アジア
                アブラヤシのプランテーション
6Ⅱ.熱帯雨林とマングローブ林 ②先住民族にとっての開発
7Ⅱ.熱帯雨林とマングローブ林 ③津浪とエビとマングローブ林
8Ⅲ.コメと東南アジア  ①稲魂信仰
9Ⅲ.コメと東南アジア  ②緑の革命
10Ⅳ.ベチャとBajaj―都市貧困層の問題― 
         ①「インフォーマル・セクター」とは
11Ⅳ.ベチャとBajaj―都市貧困層の問題―
         ②東南アジアの都市の貧困
12Ⅴ.目に見える日本のODAと東南アジア
         ①ODAとは何なのか
13Ⅴ.目に見える日本のODAと東南アジア
         ②ダムと立ち退き

  

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