○講義概要 |
翻訳通訳論は、実践が伴ってこそ学習する意義がある。実践とは、まず日常生活の中で、自らのinterpersonal communication(対人コミュニケーション)の問題点を意識し、改善、向上に努めることを意味する。本講座では、前期同様、通訳と翻訳を結ぶ、コミュニケーションに力点をおき、さまざまな現場からの具体例に裏打ちされた講義と、授業中の実践を通じて、学生の意識向上をはかる。(「翻訳通訳論1」を受講していなくても受講可。)色々な種類の通訳(講演通訳、交渉通訳、記者会見通訳、法廷・司法通訳、放送通訳、電話・テレビ会議通訳、レセプション通訳、食卓通訳、表敬訪問通訳、工場見学通訳、随行通訳、その他)で求められる適切なrole play(役割を演じること)の重要性について、具体的に講義する。また、同時通訳、リレー通訳、逐次通訳、ウィスパリング通訳等の異なる通訳手法について、通訳者がfacilitatorであることの賛否、summary能力の重要性等について講義する。クラスでは、教科書に掲載された広告コピーを日本人向けに翻訳する演習を行い、対象となる読者が共感できる文章の書き方を学ぶ。通訳者、翻訳者の養成には、全人格的教育に基づくtotal communication教育が必要である
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○評価方法 |
出席と熱意を重視。テキストの広告コピーのcommunicativeな日本語コピーの作成(口頭発表とレポート提出)、学期末試験(授業期間中)から総合的に評価。
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○テキスト |
井上久美『Ads Speak American Cultureー広告から見たアメリカ文化』 成美堂・1994 河野一郎『翻訳のおきて』 DHC
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○授業計画 |
1 | 翻訳通訳論をなぜ学ぶのか? 効果的Input-Outputとは? 教材、授業内容、目的の説明。 |
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By:上智大学学事部学務課
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