○講義概要 |
スペイン中世における説話文学の確立者don Juan Manuelの傑作物語集『ルカノール伯爵』を明快な現代スペイン語訳で精読し、批評する。約50編からなるこの短編物語集には「裸の王様」をはじめ、日本でもお馴染みの作品もあるが、原作の意図したもの、中世スペインの道徳・倫理観、そこに見られる意外な近代性、技法などを考察する。また文学作品を介して見えてくるスペインの中世文化史の諸相も検討してゆく。 各自、十分な予習と積極的な授業参加が要求される。
|
○評価方法 |
出席状況(15%)、授業参画(35%)、レポート(50%)
|
○テキスト |
don Juan Manuel『Conde Lucanor 一括購入』
|
○授業計画 |
1 | 初回は演習の進め方、基本文献の特徴など、この授業に関わる基本事項を詳細に説明し、次週より作品の長短、内容的密度にもよるが原則的に一回で物語一編を消化しながら進めて行く。 |
|
Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課
|