2005年度上智大学シラバス

◆ラテンアメリカの社会と法1 - (前)
奥山 恭子
○講義概要
本講座の課題はラテンアメリカ社会の法制度を理解すること。ただし法は社会的状況を知ってこそ意味がある。また法といっても範囲が広い。そこで地域研究の一環として、他の科目等で履修した事項や、ラテンアメリカ社会の特質と言われるような事例を取上げ、これと関連する法制度について講義を行う。前期では総論的に、歴史と関連した法制度の流れから、現在の国際関係とラ米の法制度の関係性を中心とし、後期に各論的テーマを取上げる。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(50%)、後期学期末試験(定期試験期間中)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ラ米法を学ぶ意義はどこにあるか。
ラ米法とイスパノアメリカ法、イベロアメリカ法との差異。
ラ米社会での法の位置付け。
2ラ米法の歴史①--法の分野での古代文明と現代社会との関係
      ②--植民地時代の法制度
3ラ米方の歴史③--独立後の国家法体制の確立
4ラ米諸国と連邦制度
5米州機構と米州人権条約・裁判所。
6民法とラ米の宗教の関係。
7刑法と人権意識、人権訴訟。
8実質的階層性社会と法制度ーー治安裁判所、陪審制の導入。
9人口法学からみたラ米社会
10日系移民
11ラ米社会の課題と法のあり方

  

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