2005年度上智大学シラバス

◆日本経済史Ⅰ - (前)
鬼頭宏
○科目サブタイトル
前近代成長とその限界
○講義概要
21世紀前半の日本は,人口減少と経済の低成長に特徴付けられる成熟社会となるだろう。よく似た状況が江戸時代後半の1世紀にも見られた。本講義ではこの時代に焦点を当て,一見すると停滞していたと思われる時代に,新しい経済社会への転換にとって欠かすことができない,重要な変化が起きていたことを指摘する。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、リアクションペーパー(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○テキスト
鬼頭宏『文明としての江戸システム(日本の歴史・第19巻)』
○参考書
西川俊作『日本経済の成長史』東洋経済新報社
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1(4/13)序 日本経済への歴史的接近
2(4/20)I 経済社会の成立   (1)経済社会化
3(4/27)            (2)幕藩体制と国際環境
4(5/11)            (3)経済循環構造
5(5/18)II 数量的接近     (1)人口
6(5/25)            (2)開発と農業発展
7(6/1)             (3)貨幣と物価
8(6/8)             (4)プロト工業化
9(6/15)III 領主経済と民間部門 (1)幕府の経済政策・1
10(6/22)            (2)幕府の経済政策・2
11(6/29)            (3)藩と地方経済
12(7/6)             (4)幕末の経済発展
13(7/13)まとめ:江戸時代の遺産

  

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