2005年度上智大学シラバス

◆線型経済数学 - (通)
津野義道
○講義概要
まず掃き出し法(消去法)による連立一次方程式の解法を学ぶ。次に連立一次方程式を一次写像として捉える事により,行列の基本事項,さらに行列式の性質を調べる。
その後は,計量線形空間から対称行列を中心にして,2次形式の符号決定問題を考える。 2 次形式の符号問題は, 経済数学解析における極値問題に直結する。この問題は, 行列論では「固有値問題」という分野になる。
後期では, 固有値問題に主力をおく。
○評価方法
出席状況、リアクションペーパー、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、小テスト等
前期・後期の末に実施する試験で評価する。若干の平常点を加味する場合がある。
○テキスト
津野義道『『経済数学II 線形代数と産業連関論』』 培風館
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1連立一次方程式の解法I
2連立一次方程式の解法II
3連立一次方程式の解法III
4一次写像と行列
5線形空間の構造I:一次独立性
6線線形空間の構造II:基底と次元
7線形空間の構造III:行列の階数
8正則行列と基本行列
9線形空間の構造III:行列の階数
10正則行列と基本行列
11行列式の基礎 I
12行列式の基礎 II
13行列式の基礎 III
14行列、行列式に関する演習 I
15行列、行列式に関する演習 II
16n次の行列式:置換の符号
17行列式の基本性質I
18行列式の基本性質II
19行列式の基本性質III
20行列式の基本性質IV
21行列式の計算練習
22余因子展開公式
23逆行列の公式
24計量線形空間
25内積とノルム
26内積と対称行列
272次形式
28正値対称行列
29一般固有値問題
30行列の対角化

  

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