2005年度上智大学シラバス

◆経済史 - (前)
上山隆大
○講義概要
この講義では、中世の経済社会から第二次世界大戦後の現代社会の経済状況まで、経済史の基礎的な概説を行います。中世から現代までと長い歴史を扱うために、毎回異なるトピックごとに講義を行います。各講義では、それぞれの時代の経済史の概略を話すとともに、色々な研究者の論争を紹介するつもりです。前半は、近代社会の形成を可能にした産業革命と西欧流の近代世界システムの出現、そしてその歴史的背景に焦点を当てます。後半は、そうした近代社会が世界経済の中に組み込まれて、現代社会へと連続していった様子を講義する予定です。
○評価方法
出席状況(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(40%)、中間試験(40%)、小テスト等(10%)
○テキスト
新井政治・竹岡敬温『概説西洋経済史』 有斐閣選書
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション:講義の計画
2Grand Theory:経済史とは、その方法、経済史と社会史
3中世の経済発展: Medieval Agriculture: Old View vs. New View
4非西欧社会とヨーロッパの Second Logistic
5経済ナショナリズムの出現
6価格革命論争と17世紀の重商主義
7商業革命と重商主義
8農業革命と囲い込み (Enclosure) 論争
9プロト工業化論 --- 人口と経済
10産業革命1:Long View: Continuous vs. Revolution
11産業革命2:Causes and Preconditions
12産業革命3:結果、Effects on the Standard of Living
13Economy of Latecomers
14ヘゲモニーの政治経済学 I:自由貿易と金本位制
15ヘゲモニーの政治経済学 II:帝国主義とジェントルマン
16イギリス帝国の黄昏
17東アジア間貿易の意味
18インフレーションの始まり:Inter-war Gold Standard
19ドイツとイタリアの戦時下経済
20大不況 Great Depression
21恐慌からの回復:ドイツとアメリカ、様々な社会主義
22第二次世界大戦と世界経済
23戦後の高度成長:1973年までのヨーロッパ
24世界経済体制とIMF
25The Big Picture: The Rise and Decline of Nations

  

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