2005年度上智大学シラバス

◆金融論 - (通)
石川 英樹
○講義概要
現在の日本の金融市場は転換期にある。銀行は不良債権の処理段階から脱しつつある一方で、産業再生支援の役割が十分果たせていないと言われる。また、資本市場の拡大などにより企業金融の構造は大きく転換してきている。この講義では金融のメカニズムを基礎から学び、さらに銀行の不良債権問題のメカニズム、様々な金融市場の仕組みなどをみること通じて、求められる政策的対応についても考えてみたい。
○評価方法
期末試験の結果、その他にもとづいて評価を求う。数回の小テストやレポートも予定している。
○テキスト
岩田規久男『『金融』』 東洋経済新報社
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1貨幣とその貸借
2日本の金融制度と金融構造(1)
3日本の金融制度と金融構造(2)
4資金の循環と金融市場(1)
5金融仲介と企業金融(2)
6金融仲介と企業金融(3)
7金融仲介と企業金融(4)
8貨幣の供給(1)
9貨幣の供給(2)
10貨幣の供給(3)
11金融規制と金融システムの安定性・効率性(1)
12金融規制と金融システムの安定性・効率性(2)
13金融規制と金融システムの安定性・効率性(3)
14利子率と資産価格の決定(1)
15利子率と資産価格の決定(2)
16利子率と資産価格の決定(3)
17不確実性下の企業投資と企業金融(1)
18不確実性下の企業投資と企業金融(2)
19不確実性下の企業投資と企業金融(3)
20デリバティブの仕組みとリスクの移転(1)
21デリバティブの仕組みとリスクの移転(2)
22デリバティブの仕組みとリスクの移転(3)
23情報の非対称性と金融政策(1)
24情報の非対称性と金融政策(2)
25情報の非対称性と金融政策(3)
26まとめ~さらに金融論を学ぶために

  

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