2005年度上智大学シラバス

◆演習(環境社会学) - (通)
大和田 滝惠
○科目サブタイトル
環境社会政策学の確立をめざして
○講義概要
今日,ゼロエミッションなど廃棄物の再資源化を徹底する取組みの高度化によって,従来コスト要因だったものが収益改善に貢献する新たな段階に入った。また,安全な代替物質からできた原材料との取引を拡大するグリーン調達も,規制物質を使っていないことを条件とする域にまで到達してきた。循環型社会が達成される要件を具体的な企業等の動向を踏まえて徹底検証する。受講者は企業等へのインタビュー調査を実施し,実践的な成果の報告を行なう。
○評価方法
授業参画(40%)
前期の予備調査と後期の本格調査での情報収集能力(人生に役立つ社会調査法の習得度合,業界開拓の成果),プレゼンテーション・ディベートの意欲と能力(社会科学的推論・論理力)などで判断する。なお,出席率も重視し,通年7回以上の欠席者は原則不合格とする。
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://mypage.odn.ne.jp/home/ohwadatakiyoshi
○授業計画
1(前期)最初の数回は、本ゼミのテーマに沿った講義を行ない、参加者との質疑応答、ディスカッションを通して問題の所在を明らかにする(計画3・4参照)。その間に、受講者は自らの関心に従って業界を予備調査し、その後割り当てられた順番で調査結果を発表していく。その際、関心テーマによってグループ行動もあり得る。
2(後期)各自が関心をもつテーマに従って完全な個人研究(グループの場合は個人の担当部分)をすすめ、割り当てられた順番で成果を発表する。
3現代の文明段階では,私たちは自然と共に遊ぶ牧歌的な快適さと自然の苛酷な面を克服する快適さを併せ持つことができ,本来なら今より上質な消費生活を楽しむことができる。その実現に向け,自然環境を持続可能なものに保つ手立ての確立が急務である。
4ゼロエミッション,グリーン調達,環境格付け,環境評価の統一指標,社会的責任投資などを政策的に促進する仕組みを考え,循環型社会の方向性はどういう社会的枠組みを完成すべく政策的に誘導していけばいいのか,環境にかかわる社会政策を論じる。

  

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