2005年度上智大学シラバス

◆環境問題特殊講義 (環境問題に対する法的アプローチの実際) - (前)
薦田 哲
○講義概要
いくつかのタイプの環境問題にかかわる具体的事案(事件テーマはモデルケースとして扱い、途中変更もある)の解決を検討する。
参加者が当該問題に関係する様々な役割を担う。
各担当者は講義毎、裁判方式や討論形式、ワークショップ方式を含む様々なコミュニケーション方式にチャレンジする。
その法的・環境的な解決の可能性について、相対立する議論を取り交わす。以上により、法的考え方や環境配慮の考え方の基礎を養い、その構成の仕方や意見表明の仕方を追求する。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(30%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
○テキスト
日本弁護士連合会編『ケースメソッド 環境法』 2005年3月出版予定
○参考書
畠山武道『自然保護法講義 第2版』北海道大学図書刊行会・2004年4月
大塚 直『環境法』有斐閣 2002年12月
北村喜宣『自治体環境行政法 第3版』第一法規 2003年10月
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1環境法事始めと環境建築
参加者による主体的な取組を実践的に行うため、上智大学図書館等を含む環境建築の進展を素材に、次回以降の講義形式についてオリエンテーション
2水俣病事件と水俣学
3国立大学通り景観訴訟事件とまちづくり
4横浜・地下室マンション事件と自治条例
5川崎・宅地造成事件と開発規制
6杉並病事件とゴミ処理
7たばこ病訴訟とたばこ政策
8六価クロム汚染事件と近時の再開発
9産業廃棄物処分場事件と廃棄物政策
10圏央道・天狗裁判事件と公共事業
11東京大気訴訟と自動車公害対策
12「自然の権利」訴訟・住民訴訟と自然保護
13長良川河口堰訴訟と水問題
14ナホトカ号事件と沿岸域管理
15ボイコット等抗議活動と戦略的訴訟(カナダ)

  

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