○講義概要 |
大気汚染,水質汚濁,騒音,日照妨害などの被害に対する損害賠償・差止めなどの民事的救済を扱う。民法(特に不法行為法)による救済を中心に,特別法による救済も対象とする。また,民事訴訟による救済の限界を補うものとして,公害健康被害補償や公害紛争処理にも触れる。講義全体としては,不法行為法の一般理論と公害環境問題への応用(あるいはその限界)に重点を置く。このように,この講義は債権法各論の不法行為法の応用科目としての性質を有するので,受講に当たっては,不法行為法に関する基礎的な知識を有していたほうが理解が深まるであろう。
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○評価方法 |
前期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
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○テキスト |
淡路剛久・大塚直・北村喜宣編『環境法判例百選』 有斐閣,2004
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○授業計画 |
1 | 序、公害環境法の歴史、過失と権利侵害・違法性、因果関係と賠償範囲、損害と金銭的評価、賠償額の減額、損害賠償と差止め、損害賠償請求権、共同不法行為、特別法による責任、民事訴訟による救済の限界、の順に講義を行う予定。 |
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By:上智大学学事部学務課
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