2005年度上智大学シラバス

◆演習Ⅰ - (前)
高原亮治
○科目サブタイトル
Evidence-based Social policyをもとめて
○講義概要
世の中は愛と善意が通じるほど甘くない。私が教育の目的であると考えている見識、目標、戦略、資源を獲得できるためには熱い情熱、クールな知性に加えて巧みの技が必要である。私の演習を選ぶひとはそういった目的意識をもってもらいたいし、ついてきてくれた人にはそれなりの成果も保証する。演習Ⅰでは医療の領域でうまれた”根拠にもとずく医療ーEBM”という考えからうまれた社会政策の手法であるEvidence-based Social Policy の手法を身につけてもらう。私のバックグランドのせいで医療に例をとることも多いが医学知識は皆無でもかまわないし、無事終了してくれたら新米の医者と論争して勝つ能力も本当につけるつもりだ。
○評価方法
授業参画(50%)、レポート(50%)
○テキスト
福井次矢訳『医療・ヘルスケアのための決断科学ーエビデンスと価値判断の統合』 医歯薬出版社 2004
○参考書
伊藤邦武『人間的な合理性の哲学』けい草書房
内井惣七『科学哲学入門』世界思想社 1995
市川 伸一『考えることの科学』中公新書 1997
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
www.drtーakahara.info 工事中
○授業計画
1概要と目的。ロジカルシンキング
2なぜ経験はあてにならないか
3バイアスにはどのようなものがあるか
4バイアスを除くためになにがなされるか
5EBMの黄金律
6黄金律の通じない場合
7個別事例と一般理論
8クラス討論ーなにを評価(assessment)するか
9クラス討論ー評価対象の決定
10クラス討論ー評価方法
11クラス討論ー評価方法の決定とデーター集め
12クラス討論ーデーターの分析
13まとめ 有効性と経済性 Quality of Life QALY Value for money

  

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