2005年度上智大学シラバス

◆福祉臨床特殊講義Ⅳ(スクールソーシャルワーク) - (後)
澁谷昌史
○講義概要
基本的にはテキストを用いて、以下の目標を達成するように講義を進める;
①学校問題といわれるものについて、社会科学的センスをもって理解する
(=スクールソーシャルワークの対象理解に関する価値的態度と知識を獲得する)、②生態学的援助モデルについて理解する(=スクールソーシャルワークの援助の組み立て方に関する基礎的知識を獲得する)、③援助の結果よりもプロセスに焦点をあてて、スクールソーシャルワーカーに求められるスキルを理解する(=パートナーシップを成立させるための援助プロセス関する知識を獲得する)
○評価方法
リアクションペーパー(50%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
履修人数が15名人以下ならば、グループ討議法を中心に進める。グループ討議を行う場合、自分の学校体験なども共有する場合があるので、ある程度の自己開示が求められるものと、あらかじめ了解しておいて欲しい。履修人数が多い場合には、グループ討議も行うが、テキストに基づいた講義が中心となる。履修希望者は初回は必ず出て欲しい。
○テキスト
日本スクールソーシャルワーク協会編 山下英三郎著『スクールソーシャルワーク―学校における新たな子ども支援システム―』 2003年
○参考書
山下英三郎『エコロジカル子ども論』1999年
ポーラ アレン・ミアーズ・ロバート O.ワシントン・ベティ L.ウェルシュ編著『学校におけるソーシャルワークサービス』2001年
貴戸理恵『不登校は終わらない』2004年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1INTRODUCTION――本講義で扱う範囲と方法
2あなたにとって学校ってどんなところですか?――意味論の立場で見る学校
3学校で流れる時間――社会化機能について考える
4学校を管理するメカニズム――現代権力論と学校という場
5「教育機能の低下」とは何か
6心と体の適応を――相談と指導による学校教育相談体制
7スクールソーシャルワークとは何か――ソーシャルワークの視点を活かす
8スクールソーシャルワークの援助プロセス――事例を検討する
9スクールソーシャルワークの必要性――教員の意識調査を検討する
10スクールソーシャルワークの未来――政策動向を踏まえて
11CONCLUSION――スクールソーシャルワーカーの連帯

  

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