2005年度上智大学シラバス

◆権利擁護論 - (後)
本田純一
○講義概要
民法上の権利擁護について基礎的な問題点を学んでいく。まず、一般市民の権利・義務・責任について触れ、ついで、高齢者や子供という弱者の権利擁護がどのように図られているかについて紹介していくこととする。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(10%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
未定
○テキスト
開講時に追って指示する。
○参考書
開講時に追って指示する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1民法上の権利の意義と性質
2市民法と社会法-市民法の理念と社会法による修正-
3契約の種類とそれを区別する実益-施設入所の性質(「措置から契約へ」)
4契約の成立から消滅
5民法における責任-契約責任(債務不履行責任)と不法行為責任の異同-
6契約責任の変容と安全配慮義務-施設でのどのような事故で誰が責任を負うのか-
7契約の効力・危険負担-中越地震で施設が無くなってしまったら入所者はどうするのか-
8福祉サービス契約と当事者-ケアマネ契約に基づいてショートステイやホームヘルプ契約を締結するとき何個の契約をするのか、それぞれの契約の関係をどう考えるべきか-
9契約の効力・解除-施設からの退所をめぐる問題-
10高齢者の財産保護-成年後見制度-
11高齢者の財産保護-悪徳商法被害からの救済-
12高齢者の居住の安全-余生を安全に暮らすためには-
13高齢者の権利擁護のあり方と法制度の整備

  

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