2005年度上智大学シラバス

◆福祉心理学 - (前)
網野武博
○講義概要
 人間を理解するための心理学的な知識を学ぶとともに、福祉における心理学的貢献の意義並びに心理学的応用について、述べる。
 具体的内容としては、人間の心、福祉マインド、人間の基本的ニーズとモチベーション、自我と自己、他者理解、自己理解、自己と他者の相互作用、アイデンティティ形成、偏見・差別、自己愛と他者愛、愛他行動、向社会的行動、権利・義務の意識等についてふれる。そして最後に福祉心理学とは何かをともに考えていく。
○評価方法
出席状況(20%)、レポート(80%)
○参考書
庄司順一・西澤 哲(編)『ソーシャルワーカーのための心理学』 有斐閣
網野武博・乾 吉佑・飯長喜一郎(編)『心理臨床プラクティス:福祉心理臨床』星和書店
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
心理学と「福祉」①:人間と心
2心理学と「福祉」②:福祉の源流と福祉マインド
人間の基本的ニーズとモチベーション①:欲求とモチベーションの理解
3人間の基本的ニーズとモチベーション②:成長的動機づけ、内発的動機づけ
4自我と自己①:意識、アウエアニス、無意識、意識と自我
5自我と自己②:自我と自己、他者が見つめる私
6自我と自己③:私を見つめる私、他者を理解する私
7自己と他者の相互作用
8個性的アイデンティティと属性的アイデンティティ
9アイデンティティ形成と、偏見、差別
10自己愛と他者愛
11愛他行動、向社会的行動
12権利・義務の受容とハンディキャップの負荷
13福祉心理学とは何か

  

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