○講義概要 |
社会政策は社会保障や福祉についてデザインする学や方法であるとともに社会をデザインする学であり方法でもある。社会政策は英米圏ではソーシャルポリシー、ドイツ語圏ではゾチアルポリティーク、ないしゲゼルシャフトポリティークと呼ばれる。社会保障や社会福祉はもとより、雇用や住宅、さらに部分的に教育までも広げて論ずることが多い。従来、社会保障は社会保障、社会福祉は社会福祉というかたちで論じられてきたわが国で、これから必要とされるのは、より広い視点に立った、政策のデザインといえる。こからは狭義の社会福祉や個別の社会保障施策では福祉社会の目標を実現することは難しい。欧米の社会政策と社会政策学に関する理論的動向についても論じる。また、わが国についても国レベルの社会政策と自治体による対抗的社会政策の可能性について論じる。個別のテーマでは、地域社会政策、高齢社会政策、家族政策、介護政策、人口減少社会における社会政策、社会政策とジェンダーなども取り上げる
|
○評価方法 |
出席状況(10%)、リアクションペーパー(30%)、レポート(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(30%) 未定
|
○テキスト |
浅野仁・栃本一三郎『高齢者福祉論 生活・政策・サービスからのアプローチ』 放送大学教育振興会。2004年 松村祥子・大森わたる『福祉政策Ⅰ 福祉社会の政策課題』 放送大学教育振興会。2002年
|
○参考書 |
ポール・スピッカー『社会政策講義』有斐閣 栃本一三郎『介護保険 福祉の市民化』家の光協会出版部 ピート・アルコック、ゲイリー・グレイグ『社会政策の国際的展開』晃洋書房。2003年
|
○授業計画 |
1 | 人口減社会における社会政策ー社会のデザインを考える |
2 | 社会政策・社会保障政策・ソーシャルポリシー・ゾチアル・ポリティークとは |
3 | 社会政策学とは何か |
4 | 社会問題と社会政策 |
5 | 社会政策の政策手段 |
6 | 法によるアプローチ、財政によるアプローチ |
7 | その他のアプローチ |
8 | 国による社会政策と自治体による社会政策ーその特質と可能性 |
9 | 社会政策担当者の現場を見る,聞く |
10 | 各国社会社会政策 |
11 | 社会政策政策過程分析 |
12 | 社会政策政策過程分析 |
13 | 社会政策と政策評価 |
14 | 高齢者社会政策 |
15 | 家族政策とジェンダーポリティーク |
16 | 介護政策 |
17 | 対抗的社会政策の可能性 |
|
Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課
|