2005年度上智大学シラバス

◆講義AL - (前)
松本朗
○科目サブタイトル
イギリス小説概論
○講義概要
17世紀末頃~18世紀にかけて「誕生」したといわれる「小説」という「新奇」なジャンルが、現代までどのように変遷してきたのかを概観します。小説とはなにを目指し、どのような時代相を反映してきたのか(そして2004年の日本においていかに「電車男」にまでいたったのか)、それを考えるのがテーマです。
○評価方法
リアクションペーパー(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(80%)
○テキスト
『ハンドアウト(短編小説やエッセイをいくつか読んでもらいます)を図書館のリザーブにおいておきますので、各自コピーしてください。』
イアン・ワット『小説の勃興』 南雲堂、1999年
○参考書
デイヴィッド・ロッジ『小説の技巧』白水社、1997年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション
2Aphra Behn, Oroonoko
3「リアリズム」--Daniel Defoe, Robinson Crusoe
4書簡体小説
5ゴシック小説
6ジェイン・オースティンの時代--Jane Austen, Emma
7ヴィクトリア朝の小説(1)--Charles Dickens, Christmas Carol
8ヴィクトリア朝の小説(2)--George Eliot, Middlemarch
9探偵小説--Conan Doyle
10視点の導入--Henry James, "Turn of the Screw"
11エドワード朝の小説--H. G. Wells, E. M. Forster
12「モダニズム」の時代--Virginia Woolf, James Joyce
13ポストモダン小説--John Fowles

  

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