2005年度上智大学シラバス

◆東洋史概説Ⅰ - (前)
坂野良吉
○講義概要
 本年度は,中国近代史(1840~1949)研究のイントロダクションにあたる諸問題をいくつか選んで順に講義したい。さしあたり、次のような計画を考えている。1、近代以降、とくに20世紀以降の中国の変化をイメージできることをめざし、時期区分についての諸説を紹介する。2、歴史の多面性を知り、関心を新たにしてもらうことを狙いとして、辛亥革命、日中戦争についての最近の見方を紹介する。3、歴史的事実についての論争の例として、「日中十五年戦争」史観の是非をめぐる諸説を取り上げる。これからが専門的な勉強の始まりとして、高校までの知識にとらわれないで意欲的に取り組んでほしい。
○評価方法
出席状況(50%)、前期学期末試験(授業期間中)(80%)、中間試験(20%)
○参考書
栃木利夫・坂野良吉『中国国民革命』法政大学出版局
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1時期区分の考え方を利用し、中国近代史の諸変化をとらえる。近代と前近代、中華民国史、日中戦争期、中華人民共和国史など。なお、具体的なスケジュールについては、講義の最初に説明する。

  

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