2005年度上智大学シラバス

◆深層心理学Ⅰ(深層心理学史) - (前)
横山恭子
○講義概要
心理学の歴史はおよそ120年であるが、人間の心の探求の試みは、人類の起源にまで遡ることができるであろう。シャーマニズムから精神分析に至るまでの心の病の治療の機序と、それぞれの時代の文化・社会とは密接に結びついている。またそのような治療が文化・社会に与えた影響も無視することはできない。この発展の過程を踏まえて現代の力動的心理学を眺めたい。
○評価方法
出席状況(10%)、リアクションペーパー(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(80%)
○参考書
エレンベルガー、H.F.(木村敏・中井久夫監訳)『無意識の発見 上・下』弘文堂、1970
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
力動精神療法の遠祖:原始精神療法
2力動精神医学の成立:ガスナー、メスメルと催眠術
3第一次力動精神医学:催眠術と精神療法
4力動精神医学の背景:啓蒙主義、ロマン主義からダウィニズムへ
5新しい力動精神医学の曙
6ピエール・ジャネと心理分析
7ジークムント・フロイトと精神分析 1
8ジークムント・フロイトと精神分析 2
9アルフレート・アドラーと個人心理学 1
10アルフレート・アドラーと個人心理学 2
11カール・グスタフ・ユングと分析心理学 1
12カール・グスタフ・ユングと分析心理学 2
13新力動精神医学の台頭と発展
14試験

  

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