○講義概要 |
G.W.F.Hegel, Phänomenologie des Gesites (1807) の Einleitung をテクストとして原書講読を行う。 同書は当初「意識の経験の学」として構想され、執筆の途中で「精神の現象学」へと変貌していった。その当初の企図を呈示する Einleitung の読解を通じて、1)「意識の経験の学」の課題、2) その叙述の方法論について基本的な理解をえるとともに、3) 全体の構成と、4)精神の現象学」への変貌の意味について考えたい。この作業を通じて、「思弁哲学」としてのヘーゲル哲学の基本性格を理解することが、半年間の課題となる。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、授業参画(30%)、レポート(50%)
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○テキスト |
Georg Wihlelm Friedrich Hegel『Phänomenologie des Geistes』 (従来の正書法に従った Suhrkamp 版のコピーをテクストとし、そのつど他の版も参照する)
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○参考書 |
Martin Heidegger『Hegels Begriff der Erfahrung (「ヘーゲルの経験概念」、理想社版ハイデッガー選集第2巻、創文社版ハイデッガー全集第5巻所収)』
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○授業計画 |
1 | ガイダンスとして、テクスト各版の異同、および訳読の進め方についての説明を行ったのち、著作成立の経緯とヘーゲル哲学体系について簡単な解説を行う。 |
2 | テクスト第1段落訳読 (その進捗状況を見て、その後のスケジュールを決めたい) |
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By:上智大学学事部学務課
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