2005年度上智大学シラバス

◆聖書の周辺世界Ⅰ - (前)
増田祐志
○講義概要
ナザレのイエスを核とした宗教運動は,ユダヤ教内部から発生してきた。つまり,第二神殿時代のユダヤ教の影響を強く受けている。さらに,キリスト教として発展する際,周囲のローマ文化との受容・拒絶を繰り返している。本講では,第二神殿時代のユダヤ教と,一世紀前後のローマ帝国の文化を理解し,聖書を勉強するために必要な知識を身につける。
○評価方法
授業参画(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(40%)、小テスト等(30%)
毎回の小テスト,グループによる発表,学期末試験をほぼ1/3ずつの割合で採点し,総合評価を決定。
○テキスト
E.ローゼ『新約聖書の周辺世界』 日本基督教団出版局 授業中に配布するプリント
○参考書
『講義において示す。』
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
14月13日 イントロダクション
24月20日 ペルシア・アレクサンドロス大王・エジプトの支配下のパレスチナ
34月27日 シリア支配とマカベア闘争・ハスモン王朝
45月11日 休講
55月18日 ローマ支配下のパレスチナ・ユダヤ戦争・ハルコクバの反乱
65月25日 黙示思想
76月1日  サドカイ派とパリサイ派
86月8日  ゼロータイと律法学者
96月15日 エッセネ派・テラペウタイ・クムラン
106月22日 ヘレニズム世界におけるディアスポラ・セプトゥアギンタ
116月29日 アレクサンドリアのフィロン・ヨセフス
127月6日  パレスチナとディアスポラ・エルサレム神殿祭儀、シナゴーグ・聖書/律法/伝承・神と人間・未来における救済
137月13日 口頭試問


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