2005年度上智大学シラバス

◆視聴覚教育メディア論 - (前)
田良島 哲
○講義概要
博物館学芸員等に必要な基礎的な知識として次の二点を講義における重点的な目標とする。(1)文化の伝達における視聴覚の役割を歴史的に概観し,絵画・写真・映像・音声等の利用形態を理解する。(2)コンピュータ・ネットワークが日常の道具となった社会の中で,博物館での活用の方向性について,現在の論点を提示するとともに,必要な素材の探索法を紹介する。
○評価方法
前期学期末試験(授業期間中)(100%)
○テキスト
『特に指定しない』
○参考書
『授業中適宜指示する』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション:講義全般の概要を説明し、科目選択の参考とする。
2絵で理解する:近代以前の視聴覚媒体、特にメディアとしての絵画表現について論じる。
3写真の出現:写真技術の発明とそれが社会に与えた影響を論じる。
4音声の記録:音声記録のさまざまな試みを紹介する。媒体としてのラジオについても述べる。
5動く映像の変遷:動画の発明以降の映画、テレビ、ビデオ等の歴史を概観し、その社会的な影響について論じる。
6視聴覚メディアの虚実:虚偽の情報や情報操作の実例を示し、情報の評価が重要であることを指摘する。
7コンピュータとネットワークの歴史概説:コンピュータの発明からコンピュータネットワークの発達の歴史を概観し、現代のネット社会とのかかわりを具体的に示す。
8博物館におけるデジタル技術とその利用 1:博物館におけるデジタル技術の利用状況と今後の展望を示す。
9博物館におけるデジタル技術とその利用 2
10視聴覚素材の探索法 1:主としてインターネットを利用した視聴覚素材や博物館関連の情報の探索法について、具体的に紹介する。
11視聴覚素材の探索法 2
12知的財産権と情報倫理:基本的な知識と現代における問題点を紹介する。
13試験

  

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