2005年度上智大学シラバス

◆[漢文Ⅰ]中国古典入門 - (後)
大島 晃
○講義概要
明治維新を導いた幕末の志士たちには、吉田松陰をはじめ『孟子』に関心を寄せた者が多いが、彼らが好んで用いる「天下国家」の語も『孟子』に由来する。そこには、彼らの思想を形成するに足る主張があり、その情熱を突き動かす文章があった。授業では、『孟子』の中から、後世に影響を及ぼし続けた代表的な言説に焦点を当て、それを読みながら併せて後世における議論を見て行きたい。
○評価方法
試験・レポートにより評価するが、当然のことながら出席を前提におき、授業の理解と自らの考察を重視。
○テキスト
複写資料を主とする。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1孟子の生涯とその時代
2『孟子』七篇について
3王道と覇道
4革命説
5大丈夫と独善・兼善
6人に忍びざるの心
7人の性は善なり
8邪説をふせぐ

  

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