2005年度上智大学シラバス

◆環境思想Ⅱ - (後)
中村 友太郎
○講義概要
アルネ・ネスの提唱による「ディープ・エコロジー」は20世紀の環境思想の最も重要な結晶の一つと見なしうる。これを中心に据えて,それとの対比において,とくに世界の諸宗教が内包する自然環境と人間のかかわりに関する知見を,なるべく未来世代を意識した対話的態度で探求してみたい。英文のものも含む資料を,じっくりと読みながら味わい検討するつもりなので,自主的に問題に取り組む,根気ある積極性が受講条件になる。
○評価方法
出席状況,授業への参加態度,毎回のリアクション,期末試験あるいはレポートなどによる総合評価。
○テキスト
〈基本図書として〉 アルネ・ネス『ディープ・エコロジーとは何か』 文化書房博文社
○参考書
開講時に適宜紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1「ディープ・エコロジー」登場までの環境倫理思想(1)
2「ディープ・エコロジー」登場までの環境倫理思想(2)
3「ディープ・エコロジー」による環境思想(1)
4「ディープ・エコロジー」による環境思想(2)
5「ディープ・エコロジー」による環境思想(3)
6アルネ・ネスと日本の環境思想
7東洋思想と「ディープ・エコロジー」(1)
8東洋思想と「ディープ・エコロジー」(2)
9カトリシズムと「ディープ・エコロジー」
10イスラームと「ディープ・エコロジー」
11プロテスタント神学と「ディープ・エコロジー」
12「生態学的霊性」への現代思想からの批判
13まとめ・講義のふりかえり

  

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