2005年度上智大学シラバス

◆刑法 - (後)
町野朔
○講義概要
刑法、刑事訴訟法の既習者を対象にした講義であり、刑法の重要な論点を集中的に議論する。事例を刑法的に分析することによって、判例・実務の意図と射程を理解し、新たな問題の解決を可能にすることを目標とする。
具体的には、受講者は下記のテキストを事前に読み、準備してきた上で、そこの質問を中心として担当教員との議論から、問題の所在とその解決の方法を見いだすという方法によって行う。
初回は「総論2結果帰属と因果関係」であるので、これを予習して出席すること。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
講義でのパフォーマンスと、タームペーパーを総合して評点を決定する。
○テキスト
町野朔=丸山雅夫=山本輝之(編)『ロースクール刑法総論・各論』 信山社・2004年
○参考書
町野朔『プレップ刑法[第3版]』弘文堂・2004年
町野朔『犯罪各論の現在』有斐閣・1996年
芝原邦爾=西田典之=山口厚(編)『『刑法判例百選Ⅰ総論・Ⅱ各論[第5版]』有斐閣・2003年 その他、刑法総論・各論の基本的教科書
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1総論2(以下はテキストの取り扱う部分である。) 結果帰属と因果関係
2総論3 不作為犯
3総論4 正当防衛
4総論6 故意と錯誤
5総論7 過失
6総論9 未遂犯
7総論10 正犯と共犯
8総論11 共犯の因果性
9総論12 罪数
10各論17 刑法における財産の保護
11各論19 強盗罪
12各論20 詐欺罪
13各論21 横領罪と背任罪
14各論24 文書偽造罪
15各論25 賄賂罪

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課