2005年度上智大学シラバス

◆環境訴訟 - (後)
萩原 新太郎
○科目サブタイトル
環境と訴訟ー予防法学的考察
(環境に関わる訴訟の検証と訴訟リスクマネージメント)
*「訴訟」には訴訟に至らない法的紛争事例を含む
○講義概要
環境問題を、企業的側面から捕らえる視点で、環境問題に関わる事業における過去の訴訟(法的紛争)事例の検討を通じて、何が問題となり、何が糾弾されたかを検証することにより、そのリスクマネージメント(法的回避法)を考察し、今後の事業活動におけるコンプライアンス(遵守事項)を研究する。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(40%)、レポート(30%)
0
○参考書
淡路剛久他編『別冊ジュリスト No.171
環境法判例百選』有斐閣 2004年
人間環境問題研究会編『環境法研究26号
最近の重要環境判例』有斐閣 2001年
人間環境問題研究会編『環境法研究29号
重要環境判例の最近の動向』有斐閣 2004年
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
追って、講義概要HPを作成し、URLを発表する。
○授業計画
1オリエンテーション
環境問題と訴訟(法的紛争)の多面的分析・検証の方向性の検討と研究テーマの決定
前半:環境軽視行動に起因する訴訟(法的紛争)の先例の分析・検証
後半:環境に関わるビジネスと訴訟リスクマネージメント
2環境と健康被害―公害訴訟(広域型)その1
伝統的「環境訴訟」の判例分析・検証
3環境と健康被害―公害訴訟(広域型)その2
「環境訴訟」の現状及び今後の動向
4環境と健康被害―公害訴訟(近隣型)
騒音・道路排気ガス等に関連する「環境訴訟」の判例分析・検証
5良質環境保全と訴訟(広域型)
判例分析・検証
6良質環境保全と訴訟(近隣型)
判例分析・検証
7環境行政と訴訟
行政処分と訴訟、行政不作為と訴訟
8環境汚染犯罪と刑事訴訟
企業経営者責任、法人処罰
9環境ビジネス(積極的視点)その1
環境保全サービスビジネスとリスクマネージメント
10環境ビジネス(積極的視点)その2
環境保全装置ビジネスとリスクマネージメント
11環境とビジネス(消極的視点)
環境と訴訟リスクマネージメント、工場排煙・汚水・廃棄物などの問題
EIL保険(環境汚染賠償責任保険)
12環境とビジネス(消極的視点)続き
13国際環境と訴訟
海外事業活動と訴訟リスクマネージメント
貿易と企業内環境重視コンプライアンス
14まとめー環境とビジネス
環境保全を重視し、環境に関わる法的リスクをなくし(又は最小限に抑え)、それを積極的にビジネスに活用する方策をまとめる。

  

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