2005年度上智大学シラバス

◆物理化学特論Ⅲ(回折法による結晶構造解析) - (前)
山﨑 幹緒
○講義概要
X線回折法は原子や分子の三次元配列を明らかにする手法の一つである。
本講ではX線回折の基礎を概説した後,主に単結晶X線構造解析について論じる。測定装置の原理から構造解析を行う上での必要な知識について説明し,簡単な既知低分子結晶を例に,測定から解析までを,実演を交えながら解説する予定である。
○評価方法
出席状況(60%)
小テストまたはレポート提出を数回行う。
○テキスト
大場茂・矢野重信『X線構造解析 化学者のための基礎講座12』 朝倉書店・1999年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1X線構造解析とは
2X線の性質
3結晶の対称性と逆空間(1)
4結晶の対称性と逆空間(2)
5構造因子と電子密度
6単結晶の作成・マウント方法
7回折装置の原理と測定方法(1)
8回折装置の原理と測定方法(2)
9構造の精密化(1)
10構造の精密化(2)
11構造の精密化(3)
12結果の評価
13タンパク質のX線構造解析

  

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