2005年度上智大学シラバス

◆国際開発協力研究:ラテンアメリカ - (前)
小池 洋一
○講義概要
ラテンアメリカでは、新自由主義的な経済思想の影響を受けて、世界に先んじて市場原理にもとづく経済改革が実行されたきたが、改革が、経済成長の回復、経済安定化の一方で、金融不安、失業、貧困と所得分配の悪化、環境破壊などを引き起こしたため、現在では新自由主義を超える新たな開発のモデルを模索しつつある。新たな開発モデルは、国家の役割を再考するとともに、開発の担い手として社会の役割を強化するものである。そうした試みは、他の開発途上地域、さらには新自由主義改革に着手した日本を含めて、先進国にとっても重要な意義をももっている。講義では、豊かで公正で持続的な社会を求めるラテンアメリカの開発政策を議論する。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(30%)、レポート(50%)
○テキスト
西島章次・細野昭雄編『ラテンアメリカ経済論』 ミネルヴァ書房、2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1学生の関心を聞いて具体的な授業計画を決定する

  

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