2005年度上智大学シラバス
○講義概要 |
書簡は自分の意志を伝えるためのものであり、言語の記録であるとともに、己の情意を相手に達するために、達意が重んじられた。同時に筆者の風格を反映したものとして、後世にまで影響が及ぶ。書簡の文章が文学の対象となり、その筆跡がときには芸術の対象となる所以である。書簡の目的はさまざまであり、公用文を始め実用的性格の濃いものから、平生の議論を展開したり、意見の往復を行うものもある。また挫折し窮った者の書簡は自らの来し方を述懐し、真情を吐露するのに最も個性が表出される。 ここでは、漢代から宋代までの個性あふれる書簡を選び、それぞれの文章の特色を味読するとともに、作者の生き方、思想や文学に及んでみたい。
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○テキスト |
複写資料を用いるが、授業の中で指示する。
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○授業計画 |
1 | 概説:中国の書簡 |
2 | 読解したい主な書簡(予定) ○司馬遷 報任少卿書 |
3 | ○李陵 答蘇武書 |
4 | ○曹植 与楊徳祖書 |
5 | ○孔徳章 北山移文 |
6 | ○李白 与韓荊州書 |
7 | ○韓愈 上張僕射書 |
8 | ○柳宗元 与韓愈論史官書 |
9 | ○白居易 与微之書 |
10 | ○欧陽修 答呉充秀才書 |
11 | ○蘇軾 答謝民師書 |
12 | ○王安石 上仁宗皇帝万言書 |
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By:上智大学学事部学務課
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