2005年度上智大学シラバス

◆国際教育学特殊講義Ⅰ - (前)
黒田一雄
○科目サブタイトル
発展途上国における教育開発と国際協力
○講義概要
教育は基本的人権であり、同時に社会経済開発においても重要な役割を果たしています。また、教育の発展は異文化の共存・平和の構築にも貢献できる可能性を有しています。本講義の目的は、発展途上国における教育セクターの課題とその分析手法を体系的に理解することです。本講義の前半では、途上国の教育開発に関する様々な学術的・実践的議論を理念的に整理したうえで、基本的な調査分析手法を学びます。後半では、途上国における教育開発の諸課題を概説します。最後に、途上国に対する教育分野国際協力の世界的な動向と日本の政府開発援助やNGOによる教育協力の動向・取り組みに関する検討を行う予定です。
授業の進め方は、講義・ディスカッションとグループ別プレゼンテーションを組み合わせます。テストは行ないませんが、学期の最後に①受講生各人の関心によって選んだ国・地域の教育サブセクターの分析・政策提言、②国際機関や二国間援助機関・NGO等の教育協力政策分析、③模擬教育協力プロジェクトプロポーザル、等に関するレポートを1本提出していただきます。
○評価方法
授業参画(30%)、レポート(40%)
プレゼンテーション 30%
○テキスト
黒田一雄・横関祐見子編『『国際教育開発論』』 有斐閣・2005
○参考書
Saha, Lawrence J., Fagerland, Ingemar『Education and National Development: A Comparative Perspective 2nd ed.』Pergamon 1989
Lockheed,M.E., Verspoor,A.M. and associates.『Improving Primary Education in Developing Countries.』Oxford University Press 1991
Eileen Kane『Research Handbook for Girls’ Education in Africa.』World Bank 1995
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1国際教育協力の潮流と教育開発の理論的展開
2教育学からのアプローチ
3社会学からのアプローチ
4経済学からのアプローチ
5初等教育・中等教育と開発
6高等教育と開発
7識字・ノンフォーマル教育・産業技術教育・職業訓練と開発
8女子・女性の教育と開発
9教育と健康
10教育と復興・平和構築
11教育開発の分析手法
12世界と日本の国際教育協力
13総括

  

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