2005年度上智大学シラバス
○講義概要 |
教理とは、イエス・キリストにおいて体験された救いの体験を言語化したものである。当然、言語化された時代の哲学的・文化的影響を強く受けている。この教理が世代間において伝承される際、異なる言語、概念、哲学、神学用語が用いられ、あるものは正統、あるものは異端とされる。それらの歴史を吟味することによって、時代によって様々に表現される教理に通定するキリスト教信仰の本質を見いだすことができる。それは現代日本においてどのようにキリスト教信仰を、その本質を歪曲することなく再表現しうるのかという課題にとって本質的な問いでもある。前期は古代のキリスト論論争について扱う。
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○評価方法 |
出席状況(30%)、授業参画(40%)、レポート(30%) 授業参加、発表、レポートによって総合評価を決定する。
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○テキスト |
水垣渉・小高毅 編集『キリスト論論争史』 日本キリスト教団出版局
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○授業計画 |
1 | 4月13日 イントロダクション |
2 | 4月20日 Tradition and traditions |
3 | 4月27日 ユスティヌス |
4 | 5月11日 休講 |
5 | 5月18日 イレネウス、テルトゥリアヌス |
6 | 5月25日 モナルキアニズム |
7 | 6月 1日 サモサタのパウロ |
8 | 6月 8日 アリウスとアタナシウス、二ケア公会議 |
9 | 6月15日 カパドキアの三教父、コンスタンティノーポリス公会議 |
10 | 6月22日 アウグスティヌス |
11 | 6月29日 アポリナリウス |
12 | 7月 6日 キュリロスとネストリウス、テオトコス論争とエフェソ公会議 |
13 | 7月13日 エウキュティス、レオ、カルケドン公会議 |
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By:上智大学学事部学務課
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