2006年度上智大学シラバス

2006/02/08更新
◆分析化学ⅠA - (後)
早下 隆士
○科目サブタイトル
分離分析化学概論
○講義概要
先ず,分析化学について概説した後,分析操作の流れ,分析データの取り扱い(有効数字,数値のまるめ方,精度と正確さ,信頼限界と測定値の棄却,標準偏差,誤差),および機器分析で用いる検量法(検量線法,標準添加法,内標準法)について解説する。続いて,物質の分離と濃縮(溶媒抽出,沈殿分離,膜分離,吸収・吸着分離)およびクロマトグラフィー(ガスクロマトグラフィー,液体クロマトグラフィー,イオンクロマトグラフィー)の原理,分離機能,検出器等について解説する。また,その他の分離法やマイクロTAS技術など先端分析化学技術についても解説する。
○評価方法
出席状況(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、小テスト等(20%)
○テキスト
奥谷忠雄他『基礎教育 分析化学』 東京教学社
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1分析化学の目的と方法:分離分析化学の分野、化学関連講義と実験との関係、参考書、成績評価
2(1) 膜分離法:逆浸透膜、気体透過膜、膜の分類など、分離化学の面白さを紹介
3(2)物質の分離と濃縮:分離法の種類、二相界面を用いる分離、溶媒抽出、分配平衡とその応用、イオン対抽出、キレート抽出
4同上
5(3) 物質の分離と濃縮:繰り返し抽出,Craigプロセス
6同上
7(4) クロマトグラフィー:クロマトグラフィーの理論(分配平衡,段理論,速度論など)
8(5) クロマトグラフィー:液体クロマトグラフィー(装置構成,カラム,検出器など)
9(6) クロマトグラフィー: ガスクロマトグラフィー(装置構成,カラム,検出器など)
10(7) クロマトグラフィー:イオン交換クロマトグラフィー,イオンクロマトグラフィー,サイズ排除クロマトグラフィー
11(8) その他の分離法:キャピラリー電気泳動法,動電クロマトグラフィー,超臨界流体クロマトグラフィー
12(9) 先端分析化学技術:マイクロTAS, その他
13(10) まとめ

  

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