2006年度上智大学シラバス

2006/04/08更新
◆基礎有機化学Ⅰ(有機化学の基礎) - (前)
増山 芳郎
○講義概要
有機化学は炭素の化合物(有機分子)を取り扱う化学であり、有機化学を学ぶことは有機分子の性質と反応の関係を理解することである。本講義では、有機化学の基礎としての有機分子の化学構造と結合、官能基のその性質、有機分子の命名法、構造式の記述法、立体化学などについて、テキストの1章から5章に沿って解説する。
○評価方法
出席状況(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、小テスト等(30%)
○テキスト
ボルハルト、ショアー『現代有機化学(上)第4版』 化学同人・2004年
○参考書
N. E. Schore『ボルハルト・ショアー 現代有機化学 第4版 問題の解き方』化学同人・2005年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1有機化学とは:有機化学を学ぶことの意味と学び方
1章 構造と結合:結合の種類と性質(1-1~1-3)
21章 構造と結合:共鳴構造、原子軌道(1-4~1-6)
31章 構造と結合:分子軌道、混成軌道、構造と化学式(1-7~1-9)、小テスト1(4月17日、24日の講義)
42章 構造と反応性:熱力学と速度論、酸と塩基(2-1,2-2)
52章 構造と反応性:官能基、アルカンの命名、(2-3~2-5)、小テスト2(5月1日、8日の講義)
62章 構造と反応性:特性基命名法の概略
72章 構造と反応性:アルカンの構造と物理的性質、立体配座(2-6~2-8)、小テスト3(5月15日、22日の講義)
83章 アルカンの反応:結合解離エネルギー、アルキルラジカルの構造、超共役、塩素化(3-1~3-5)
93章 アルカンの反応:ハロゲン化、燃焼(3-6~3-10)、小テスト4(5月29日、6月5日の講義)
104章 シクロアルカン:シクロアルカンの命名と性質、環ひずみ(4-1~4-3)
114章 シクロアルカン:置換シクロアルカン(立体配座)、大員環、 多環(4-4~4-7)、小テスト5(6月12日、6月19日の講義)
125章 立体異性体:キラル、光学活性、絶対配置(5-1~5-3)
135章 立体異性体:Fischer投影式、ジアステレオマー、メソ化合物、簡単な反応における立体化学(5-4~5-8)、小テスト6(6月26日、7月3日の講義)

  

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