2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆数学解析 II - (後)
吉野 邦生
○講義概要
ルべーグ積分について講義する。
慣れると高校で習ってきたリーマン積分よりも便利である。
理論だけでなく色々な定理の使い方を教える。
ルベーグ積分無しでは、現代確率論もありえないし、
量子力学も成立しない。
生きていてよかったと思える講義を目指す。
○評価方法
出席状況(5%)、リアクションペーパー(5%)、レポート(5%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(40%)、中間試験(40%)、小テスト等(5%)
○テキスト
伊藤清三『ルベーグ積分入門』 裳華房
松沢忠人 他『積分論と超関数論入門』 学術図書出版社
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1リーマン積分の復習
2測度の概念
3可測集合の概念
4ルベーグ積分の導入
5ルベーグ積分とリーマン積分の関係
6関数空間の導入(ヒルベルト空間、特に二乗可積分関数の空間)
7フーリエ変換とフーリエ級数
8プランシェルの定理
9偏微分方程式への応用(特に熱伝導方程式への応用)
10正の定符号関数とボッホナーの定理
11フビニの定理
12ルベーグ有界収束定理

  

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