2006/03/02更新
○講義概要 |
翻訳通訳論は、実践が伴ってこそ学習する意義がある。実践とは、まず日常生活の中で、自らのinterpersonal communication(対人コミュニケーション)の問題点を意識し、改善、向上に真摯に努めることを意味する。 本講座では、通訳と翻訳を結ぶ、「コミュニケートする」という目的に力点をおき、さまざまな現場からの具体例に裏打ちされた講義と、授業中の実践を通じて、学生の意識向上をはかる。 色々な種類の通訳(講演通訳、交渉通訳、記者会見通訳、法廷・司法通訳、放送通訳、電話・テレビ会議通訳、レセプション通訳、食卓通訳、表敬訪問通訳、工場見学通訳、随行通訳等)で求められる、適切なrole play(役割を演じること)の重要性について、具体的に講義する。 また、同時通訳、リレー通訳、逐次通訳、ウィスパリング通訳等の異なる通訳手法について、通訳者がfacilitatorであることの賛否、summary能力の重要性について講義する。 クラスでは、教科書に掲載された広告コピーを日本人向けに翻訳する演習を行い、対象となる読者が共感できる文章の書き方を学ぶ。通訳者、翻訳者の養成には、全人格的教育に基づくtotal communication教育が必要であることを強調する。
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○評価方法 |
出席状況(25%)、授業参画(15%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%) 出席と熱意を重視。テキストの広告コピーのcommunicativeな日本語コピーの作成(口頭発表とレポート提出)、学期末試験から総合的に評価。
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○テキスト |
井上久美『In Touch with American Ads-心に響くアメリカの広告』 成美堂・2001 河野一郎『翻訳のおきて』 DHC
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○授業計画 |
1 | 翻訳通訳論をなぜ学ぶのか? 効果的Input-Outputとは? 教材、授業内容・目的の説明。 |
2 | I will Half full or half empty... |
3 | Perception gap and expression gap |
4 | 五感の活性化 |
5 | 聴くこと: Listen with your whole being. |
6 | 見ること: 色即是空 空即是色 |
7 | Cultural rendering: 雪国、山の音 |
8 | Cultural rendering: 我輩は猫である |
9 | 超訳 |
10 | 翻訳比較: 星の王子さま |
11 | 詩の翻訳 |
12 | 歌詞の翻訳 |
13 | ユーモアの翻訳: 英語落語 |
14 | 通訳の種類とプロセス |
15 | 通訳の種類とプロセス |
16 | 通訳の種類とプロセス |
17 | 手話通訳 |
18 | 手話通訳 |
19 | 法廷・司法通訳 |
20 | グローバリゼーション時代の通訳 |
21 | 国際機関での通訳: リレー通訳 |
22 | 広告コピーの翻訳演習 |
23 | 広告コピーの翻訳演習 |
24 | 広告コピーの翻訳演習 |
25 | 広告コピーの翻訳演習 |
26 | 広告コピーの翻訳演習 |
27 | 広告コピーの翻訳演習 |
28 | 広告コピーの翻訳演習 |
29 | 広告コピーの翻訳演習 |
30 | 総括: Then, what? |
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