2006/02/13更新
○講義概要 |
ラテンアメリカの開発の歴史は環境破壊の歴史でもあった。最近でも経済グローバル化が進展するなかで、新たな農産物・資源の輸出、先進国の消費スタイルの普及によって、環境は急速に悪化している。この講義では森林消失、生物多様性減少、大気汚染、水質汚濁などの自然・都市環境の破壊の実態とともに、それらの環境問題克服に向けての人々の創造的な試みを、具体的な事例をとりあげながら、論じる。理解を助けるため映像資料などを利用する。また必要に応じ専門家をゲストとして招く。ラテンアメリカの環境問題はわれわれ先進国の経済と生活と深く関わっている。環境問題を自分たちの社会、生活の問題として捉え考える。
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○評価方法 |
出席状況(10%)、授業参画(20%)、後期学期末試験(授業期間中)(70%)
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○テキスト |
教科書は使いません。授業中にレジュメを配ります。
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○参考書 |
水野一・西沢利栄編『ラテンアメリカの環境と開発』新評論、1997年 United Nations Environment Programme『Environmental Outlook, 各年版』Eartscan Publication
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○授業計画 |
1 | 環境問題への視点 |
2 | 経済サイクルと環境破壊―植民から一次産品輸出経済へ |
3 | 開発の時代の到来と大規模な環境破壊-アマゾン開発の歴史 |
4 | 膨張する都市と環境の悪化 |
5 | 経済のグローバル化と環境破壊-非伝統的一次産品輸出と大量消費・廃棄 |
6 | 貧困・所得分配と環境破壊 |
7 | 先住民インディオの環境適応と森林利用 |
8 | アグロフォレストリー(森林農業)-アマゾンにおける日系移民の挑戦 |
9 | 森の遺伝子資源の経済利用-コスタリカの生物多様性研究所 |
10 | エコツーリズム-森を楽しみ、森に学ぶ |
11 | フェアトレード-生産者と消費者の連帯 |
12 | 交通システムとゴミリサイクル―環境都市クリチバの実験 |
13 | 試験(授業中試験) |
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By:上智大学 学事センター
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