2006年度上智大学シラバス

2006/02/25更新
◆西米概史 - (前)
谷 洋之
○講義概要
先スペイン期から現代にまで至るイスパノアメリカ地域の歴史を概説する。イスパニア語圏地域研究の基礎となるとともに,さまざまな文化,さまざまな価値観に触れることで,われわれの在り方を相対化する機会ともなるはずである。なお,受講者の能動的な学習を促し,批判能力を養うため、(1)講義ごとのリアクションペーパーの提出、(2)6月末日を締め切りとする書評の執筆を課す。
○評価方法
リアクションペーパー(12%)、レポート(38%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
○テキスト
教科書は指定しないが、授業内で紹介する文献をできるだけ多く読むことが望まれる。
○参考書
基本文献として、高橋均・網野徹哉『ラテンアメリカ文明の興亡』中央公論新社、1997年;増田義郎『物語 ラテン・アメリカの歴史』中公新書、1998年の2書を通読することを強く勧める。また、講義各回のテーマごとに多数の文献を紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
14/17 授業のねらいと進め方/イスパノアメリカの地理的区分・時代区分について
24/24 最初のアメリカ人――狩猟から農耕へ
35/1 先住民文明の盛衰――メソアメリカを中心に
45/8 先住民の現在
55/15 「発見」・「出会い」・「侵略」?――1992年の大論争
65/22 コロンブスはなぜ西へ向かったのか
75/29 「征服」から「殖民」へ――新大陸領土の制度化
86/5 ブルボン改革から独立へ
96/12 スパノアメリカ諸国の独立
106/19 「進歩」か「伝統」か――19世紀イスパノアメリカ
116/26 一次産品輸出経済の確立と近代化――「近代」とは何か
127/3 ナショナリズムとポピュリズム――「国民」の拡大と限界
137/10 現代イスパノアメリカの諸問題――これからのスタディ・ガイドを兼ねて

  

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