2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆読解E-1 - (前)
髙橋 亮介
○講義概要
ドイツ語で書かれた平易かつ短めのエッセイを数多く読むことで読解力を高めることを目指す。テキストとして、さまざまなドイツ語表現の意味および語法に関するものを扱う。ドイツ語学習者にとって、あるいはドイツ語を母語とする話者にとって、ときに「なぜ?」という素朴な疑問を抱かせることばの謎は尽きない。「ドアをノックする」は auf der Tür klopfen か auf die Tür klopfen か。二つの表現のあいだになにか意味的な違いはあるのだろうか。名詞と名詞を組み合わせて複合的な名詞表現を造り出すことができるが、どのような場合に -s- を加える必要があるのだろう。Schadensersatz だろうか、それとも Schadenersatz だろうか。このように具体性に富みながらも、通常の文法学習ではあまり触れられることがないことばの諸問題を扱ったテキストの講読を通じて、ドイツ語という言語そのものがもつ生き生きとした面白さを感じ取ってほしい。
○評価方法
出席状況(50%)、レポート(50%)
○テキスト
主に Bastian Sick 著 "Der Dativ ist dem Genitiv sein Tod" (KiWi863) およびその続編にあたる同タイトルの Folge 2 (KiWi900, いずれも Kiepenheuer & Witsch より出版) 所収のエッセイの中から興味深いトピックを取り上げていく(随時、コピーを配布)。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1初回時にイントロダクションを行った後、講読を進める。1回の授業につき1本のエッセイを扱う予定。

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター