2006/02/24更新
○講義概要 |
この講義では、17世紀の開始と共に始まるアメリカへの植民活動から現在までの経済の流れを、その時々の社会状況と絡ませながらごく一般的な概説を行います。歴史の流れを理解するために、出来る限り毎回の講義にテーマを定めて紹介するつもりです。アメリカはわれわれ日本人にとってその現代性からの興味をかき立ててくれるものの、実はその歴史の複雑さをあまり知らない国です。現在の思想や政治制度のルーツの多くがヨーロッパのものであるとすれば、とりわけ「消費」という現象をとってみても分かるように、アメリカは現在の生活への嗜好のあり方に大きな影響を持っていると言えるでしょう。この講義では、いくつかのテーマに沿ってオムニバス形式でアメリカの歴史を振り返ります。経済史の視点と言うことで、独立革命、産業革命、奴隷制、都市化などについて、経済データから通説を検証する形をとるつもりです。
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○評価方法 |
出席状況(10%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(60%)
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○テキスト |
Gary Walton and Hugh Rockoff "History of the American Economy" The Dryden Press
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○授業計画 |
1 | アメリカ経済の成長:Long-term view |
2 | 植民地時代 1602−1776: ヨーロッパとアメリカ:アメリカにおける人的資源 |
3 | 独立革命の政治経済学 |
4 | アメリカの産業革命 |
5 | フロンティア運動: アメリカ的世界観の原型 |
6 | 奴隷制の経済学 |
7 | 南北戦争とアメリカ経済, アメリカの地政学:北と南 |
8 | 移民の経済史: アメリカ型労働者の原型 |
9 | アメリカのIndustrialization と都市化 |
10 | 1920年代のアメリカ: 大量生産・大量消費の世界観 |
11 | 大恐慌: 政府の役割と経済 |
12 | 第二次世界大戦とアメリカのヘゲモニー |
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