2006年度上智大学シラバス

2006/02/17更新
◆ギリシア語初級Ⅰ - (前)
荻野 弘之
○科目サブタイトル
古典ギリシア語文法(前半)
○講義概要
英仏独など西欧近代語の源泉である古典ギリシア語の文法を学ぶ。古代地中海世界の豊穣な言語世界への道案内。

(1)初歩のうちは複雑な語形変化に戸惑いやすいから、十分な予習復習の時間を取り、継続の意志が不可欠。語学の修練は登山にも似て、努力した分だけ眺望も素晴らしい。

(2)語源や造語法などの知識を通じて近代語についても、その奥行きを味わえるようになる。聖書ギリシア語や現代ギリシャ語の基礎にもなる。

(3)哲学文献の話題が多くなるが、練習問題の文例を通じてギリシア神話・文学・歴史・聖書などの素養も磨くことになる。

(4)西洋思想の専門的研究者にとって、古典語の知識は必須の素養と心得られたい。ラテン語・ギリシア語は、日本人にとっての古文・漢文に相当する。

(5)哲学科生のみならず、意欲ある他学科生や大学院生も歓迎する。今年度から公開学習センターの受講生も受け入れる。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(70%)
毎週練習問題の答え合わせを行なう。
極力欠席しないこと。
一年かけて文法を学ぶので、半期だけの受講も認めるが、通年の受講が望ましい。
○テキスト
田中美知太郎・松平千秋『ギリシア語入門(改訂版)』 岩波書店 ¥2.205
○参考書
D. Mastronarde "Introduction to Attic Greek" University of California Press
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://socrates.berkeley.edu/~ancgreek/
○授業計画
1授業の進め方について、字母、発音、音節、アクセント、
2前回の復習、参加者自己紹介
3以下、毎回教科書に即して3-4課ずつ進む。

  

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