2006年度上智大学シラバス

2006/02/21更新
◆キリスト教の文学Ⅱ - (後)
片山 はるひ
○講義概要
西洋と日本のキリスト教的伝統の中で育まれた文学作品の分析を通して,神学と文学の接点をさぐり,より広いキリスト教的教養と,信仰理解を得ることが本講義の目的である。後期は,「神の沈黙,悪の問題」等をテーマとして取り上げ,比較文学的手法により,遠藤周作とイヨネスコ,及びパスカルの作品を中心に研究する。
○評価方法
出席状況(25%)、リアクションペーパー(25%)、レポート(50%)
・3回以上の無断欠席があると、レポート提出資格を失う。
・20分以上の遅刻は、欠席をみなされる。
○テキスト
遠藤周作『沈黙』 新潮文庫
クロード・エスカリエ,イヨネスコによる『マクシミリアン・コルベ』 聖母文庫,聖母の騎士社
パスカル『パンセ』 中公文庫
○参考書
授業中に適宜紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション:神学と文学
2キリスト教文学とは何か
3遠藤周作:人と作品
4遠藤周作:「沈黙」1
5遠藤周作:「沈黙」2
6遠藤周作:「沈黙」3
7イヨネスコ:「マクシミリアン・コルベ」1
8イヨネスコ:「マクシミリアン・コルベ」2
9パスカル:神なき人間の悲惨
10パスカル:二つの無限
11パスカル:メモリアル、イエスの秘儀
12パスカル:三つの秩序
13まとめ

  

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