2006年度上智大学シラバス

2006/01/07更新
◆道徳教育の研究 - (前)
佐々木 慶照
○講義概要
いま、子どもたちと社会はどうなっているのだろうか。学校における道徳教育の必要性がいわれ続けているが、実際はどうなっているのか。学習指導要領は道徳教育をどのように解説しているか。学校教育の全体を通しての道徳の指導および「道徳の時間」の指導展開について、学校現場の具体的な状況から考察したい。
道徳とは何かという基本的な問いを大切にしたい。道徳教育のあり方を教育とは何かという問いと重ねて、歴史的な考察によって考えていく。日本の伝統的な「学び」の系譜を通して、現代の日本の若者にとっての道徳教育のあり方を問いかけたい。
○評価方法
出席状況、授業参画、リアクションペーパー、レポート
レポート評価を中心とし、他の評価要素を加味する。
○参考書
村井実『『道徳教育原理_道徳教育をどう考えればよいか』』教育出版、1990年
『『人間と教育の根源を問う』』小学館、1994年
佐々木慶照『『「学校」は「教育」によってつくられていく』』サンパウロ、2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1なぜ、道徳教育が必要だといわれるのだろうか。
2「道徳教育」は学校においてどのように行われているか。
3「学習指導要領」は「道徳教育」をどのように解説しているか。
4「道徳」をどうとらえたらよいか。
道徳の価値と規範_思想史における考察(1)
5道徳の価値と規範_思想史における考察(2)
6日本の学校における「道徳教育」の経緯(戦前)
7日本の学校における「道徳教育」の経緯(戦後)
8日本の伝統的な「学び」における「道徳」
9「道徳の時間」_指導計画、教材の選定を中心に
10「道徳の時間」_授業の展開を中心に
11すべての教育活動を通しての「道徳」の指導
12どのような学校教育が求められているか。
13生涯学習社会における「道徳教育」

  

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