2006年度上智大学シラバス

2006/02/27更新
◆ペルシア語初級1 - (前)
渡部 良子
○講義概要
現在国際的な関心を惹きつけるイラン、アフガニスタンの公用語であるペルシア語は、前近代イラン、インド、トルコ、中央アジア、コーカサスなどアジア大陸中心部広域の共通語として、極めて影響力を持った言語である。印欧語の一派として言語学的な重要性も高く、トルコ語、ウルドゥー語などへの影響も大きい。またイスラーム文明の形成にも極めて重要な位置を占め、その繊細華麗なペルシア・イスラーム文化は今なお世界中の関心を惹いて止まない。馴染みの薄いアラビア文字のイメージから難解と思われがちだが、文法は極めて簡潔で、ヨーロッパ諸語を習得した者には非常に覚えやすい言語である。多文化への視野を広げる手段として、ペルシア語に触れる機会を持って欲しい。本講義では、ペルシア語文献講読・会話の基礎となる初級文法を丹念に習得することを目的とする。Ⅰでは文字から現在形の基礎までを学ぶ。
○評価方法
出席状況(60%)、授業参画(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(10%)、後期学期末試験(授業期間中)(10%)
○テキスト
以下のテキストに基づき、毎回講義で配布するプリント教材をもとに授業を進める。初級では基本的に辞書は用いない。
岡崎 正孝『基礎ペルシア語』 大学書林 1982
○参考書
参考書類は講義履修者の目的・関心に合わせ、書籍・映像・ウェブサイトなどを紹介してゆく。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1講義スケジュールは初回の授業で指示する。
初回はガイダンスとペルシア語の歴史、およびアルファベットの習得を始める。

  

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