2006/02/26更新
| ○講義概要 |
国際関係を理解するための歴史的分析の視角・手法の習得をめざす。序説国際政治史IIでは、第2次世界大戦後から1960年代前半までの、冷戦と並行して起こった日本の国際社会復帰、第三世界の脱植民地化と国家建設などを検討する。そののち、1960年代後半以降の国際政治の動きを多角的にみてゆきたい。冷戦史の概説も含むが、重点はむしろ、国際関係における文化的・心理的要因や人の国際移動、エスニック集団間の関係、トランスナショナルな主体の役割に着目して戦後史を捉え直す試みにおきたい。 150名上限の機械抽選科目。I・IIをあわせて受講することがのぞましい。
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| ○評価方法 |
出席状況(20%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(80%) 150名までの機械抽選科目。序説国際政治史Iとあわせて受講することが望ましい。 原則として、学期末試験の成績によって厳正に評価するが、時々出席もとって加味する予定。授業中の私語には厳しく臨む。
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| ○テキスト |
特にテキストは指定しないが、以下に入門的参考書を2冊挙げておく。 講義で扱うテーマごとの参考文献は、開講時に配布するシラバスで示す。
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| ○参考書 |
初瀬龍平・月村太郎・定形衛(編)『国際関係論のパラダイム』有信堂高文社・2001年 石井修『国際政治史としての20世紀』有信堂高文社・2000年
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| ○授業計画 |
| 1 | イントロダクション: 戦後国際関係史への多面的アプローチ |
| 2 | 日本の国際社会復帰(1) アジア諸国との関係回復 |
| 3 | 日本の国際社会復帰(2) 国際組織への参加 |
| 4 | 第三世界にとっての戦後史(1) 植民地化、脱植民地化がもたらしたもの ビデオ視聴 |
| 5 | 第三世界にとっての戦後史(2) 国家建設の課題 |
| 6 | 第三世界にとっての戦後史(3) バンドン会議とアジア・アフリカ・グループの形成 |
| 7 | 人の国際移動(1) ディアスポラ |
| 8 | 人の国際移動(2) ケース・スタディ |
| 9 | デタント期 |
| 10 | 新冷戦期 |
| 11 | 冷戦の終焉 |
| 12 | 予備 |
| 13 | まとめ |
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