2006年度上智大学シラバス

2006/02/12更新
◆環境マネージメント - (前)
森下 研
○科目サブタイトル
環境経営と環境マネジメント
○講義概要
 環境マネジメントを環境経営の一環として捉え、その必要性を社会・経済的側面、環境的側面からそれぞれ明らかにするとともに、狭義、広義の環境マネジメントについて、その内容を歴史的経緯も含めて概観する。
 その上で国際規格ISO14001の詳細について、企業、自治体の事例研究を踏まえて、その内容、導入・構築・運用方法、効果を解説する。さらに、近年登場した環境省のエコアクション21認証・登録制度、地域独自の環境マネジメントの認証制度、特定の業種の環境マネジメントの認証制度等についても紹介する。
 最後にこれまでの講義を踏まえて院生とともに、今後の課題について双方向で討議する。
 企業や自治体の組織において、環境マネジメントに取り組む際ことを念頭に、理論から実務までを幅広く講義する。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(20%)、レポート(40%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
原則として事例研究を行ってもらい、その成果をレポートとして提出いただくとともに、可能な場合は発表してもらう。この内容及び期末試験により評価を行う。
別講座である「環境リスクマネジメントⅡ(前期)」、「環境会計(後期)」とともに受講することが望ましい。
○テキスト
テキストは、ISO14001規格、これに基づいて企業等が自ら作成し、実際に用いられている環境管理マニュアル、環境省エコアクション21環境経営システム・環境活動レポートガイドライン等を用いる。
これらの資料の入手方法は、講義の中で指示する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1①環境マネジメントの意義、必要性-環境問題の現状を概括的に解説した後、企業経営と環境対応をどのように両立させていくか、その際に環境マネジメントをどのように活用していけばよいのか等について解説する。併せて環境効率指標等、企業評価の状況についても解説する。
2②環境マネジメントの意義、必要性-環境問題の現状を概括的に解説した後、企業経営と環境対応をどのように両立させていくか、その際に環境マネジメントをどのように活用していけばよいのか等について解説する。併せて環境効率指標等、企業評価の状況についても解説する。
3③環境経営のツール-環境経営のツールである環境会計、環境パフォーマンス指標評価、環境報告書、エコラベル、LCA等について概括的に解説する。
4④ISO14001-審査登録制度の枠組み、ISO14000シリーズの他のガイドラインも含めて、2回に分けて解説する。
5⑤前回の続きを引き続き解説する。
6⑥環境マネジメントシステム(ISO14001)の1-PLAN 規格の詳細を解説する。実際の企業等の事例も含めて、2回に分けて解説する。
7⑦前回の続きを引き続き解説する。
8⑧環境マネジメントシステム(ISO14001)の2-DO、CHECK、ACTION 規格の詳細を解説する。実際の企業等の事例も含めて、2回に分けて解説する。
9⑨前回の続きを引き続き解説する。
10⑩エコアクション21-環境省が策定したガイドラインの内容と、これに基づき2004年10月から開始された制度について解説する。
11⑪地域のEMS認証制度-京都市、仙台市、飯田市等で実施されている制度について解説する。
12⑫業種別の認証制度-運輸事業者、産業廃棄物関係事業者、地方自治体をそれぞれ対象とした制度について解説する。
13⑬まとめ-環境マネジメントの課題と展望 学生諸君と、これまでの講義内容及び事例研究結果を踏まえ、環境マネジメントシステムは、企業経営にとって有効なツールとなり得るか、また、課題は何か等についてディスカッションしたい。

  

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