2006年度上智大学シラバス

2006/03/01更新
◆生命倫理特論Ⅰ - (前)
乗越 皓司、鬼頭 宏、村松 聡
○講義概要
1970年代に始まった「バイオエシックス」は、生命科学の発展によりヒト・クローン、ES細胞、妊娠中絶と胎児等ヒトと人間の境界線が揺らぐ中で、それらヒトの事実が重要な検討課題となっている。そこで本講義では、それらいのちの境を議論すると共に倫理学の中心課題である“人格”に関する考察を行う。また、関連分野の人類学と経済学からのアプローチ、特に人類の起源と誕生、および人口論による知見の深化も試みる。
○評価方法
リアクションペーパー(20%)、レポート(80%)
○テキスト
村松聡「ヒトはいつ人になるのか--生命倫理から人格へ」、日本評論社 2001
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション、ヒトの生物学的(系統的)位置(乗越)
2ヒトの進化、人間の特徴(乗越)
3ヒトの行動的特徴(乗越)
4村松聡 生命倫理学(1)〜(6)原理的問題、社会的問題、認識の問題、人間観との関係、法と倫理、技術上の問題、精神風土上の問題
5鬼頭宏 (1)〜(3)歴史人口学、前近代の死生観、など
6総合討論ほか


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